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炎から生まれた芸術。

2005年11月11日
今日は朝から仕事の関係で、福津市・津屋崎町にあるガラス工房へお邪魔しました。
ふくろう
皆さんは「マルティグラス」をご存知でしょうか?
正式には「マルティプル・レイヤー・グラス」という“多重積層ガラス”のことです。
実はコレ、80年の歴史を持ち、福岡県の特産工芸品にも指定されているんです。
様々な色ガラスを何層にも重ね合わせて作り出しているんです。

「そんなの何処かで見た事あるよ。お土産売り場とか・・・」

そう。私もそう思いました。
ところが、この何層も色ガラスを重ね合わせて作る技術は、
何とここ福岡が発祥の地だったんです。

そもそもガラスとは、今から5000年前にエジプト及びメソポタミアの遺跡から見つかったものが最古のものと言われています。
以来、ガラスと人間との付き合いが始まったわけ。
箸置き
さて、どうしてこのガラス工芸品が県の特産工芸品に指定されたのかと言いますと、
色の違うガラス同士を重ね合わせると、伸縮率の違いによって冷めたときにヒビが入ったり割れたりするんです。
そのため、同じ伸縮率にするためにガラスの原料の微妙な調合・配合をしなければならないワケです。
それを1919年に見事に成功させたのが創始者「中島広吉」氏。
直方市に工房を作り、99年に一度閉鎖に追い込まれたんですが、
2000年に当時の社員5人が再び立ち上げて、現在は福津市津屋崎町の「宮地嶽神社」のすぐそばで制作されています。
店内
そんなガラス工芸の制作過程ですが、まずガラスの原料を坩堝の中に投入。1500度以上の高温で溶かし、溶けたガラスをパイプの先に巻とり、色ガラスを何色も重ねて形作っていきます。
工房は真夏には50度以上の室温になるそうです!
そしてガラスが冷えないうちに形を整えなければならないので、時間との戦い。
ガラスがだんだん形になってゆく姿はまるで飴細工のようです。
出来あがったら徐冷窯に入れ、時間をかけて冷まします。
急激に冷すと簡単に割れてしまうそうです。
犬フリスビー
今の時期は、毎年制作される来年の干支の置き物(戌)の制作に追われているとか。

またこちらの工房では、毎週土曜日に予約制で体験教室も開催しています。
3000円の費用がかかりますが、自分でカップを作れるそうですよ!
にわとり
マルティグラス株式会社ガラス工房
■福岡県福津市津屋崎町大字宮司321
■(0940)34-5370
■AM9:00~PM5:00


1500度の窯の中から、こんなに涼しげで優しいものが生まれてくるなんて、本当に不思議というかファンタジックというか・・・。
永遠にこの技術と伝統を絶やして欲しくないと心から思いました。

さて、こんな美しいガラス工芸を愛でながら聴きたい音楽が・・・コレ!
天野清継
天野清継 / Azure』
01.Azure
02.Mt. Hood
03.So Long
04.Okinawa
05.Foot Steps
06.Pacific Ocean Suite
07.Peace And Love
08.Winter Song
09.Dance Don For Amo
10.Flag Staff
11.El Toro


ガラス細工の様に、繊細で儚くもありながら、しっかりと自己主張し、
どこか冷たく、それでいてどこか温かく、
アーティスティック且つアートフルなアルバムです。

「天野清継」は11歳でギターを始め、大学卒業後「渡辺貞夫グループ」の全国ツアーに参加したのをきっかけに、本格的にプロ活動を開始。
その後「阿川泰子」「中本マリ」「アンリ菅野」といったジャズ・シーンから「矢沢永吉」まで、数々のライヴやレコーディングに参加し、91年にリリースした1stアルバムがこの作品です。
JTのタバコ「ピース・ライト」のCMソングとして①が起用されて、また自らもCFに出演してヒット・アルバムとなりましたね。

基本的にはアコースティック・ギターをメインとしたインスト・アルバムですけど、
時にエレクトリック・ギターに持ち替えて、曲によって“静”“動”を表現。

アルバムのハイライトは何と言っても先述のCFソング①。
でもこの曲・・・オリジナルと思ってらっしゃる方も多いと思いますが、
実はロシア歌劇『イーゴリ公』の中の組曲「韃靼人(だったんじん)の踊り」の中の1曲。
「アレクサンドル・ポルフィリェヴィチ・ボロディン」という
舌を噛みそうな(笑)お方が書いた曲なんです。
それをアコースティック・ギターでジャジーにプレイ。
この曲を聴くだけでもアルバムを買う価値があります。

続く「デイヴ・グルーシン」風の②や、今のスムース・ジャズに通じる③などはLAフュージョン・ファンもニンマリ!

また大海原を思わせる④や組曲風の⑥は「パット・メセニー」が好きな方はきっと気に入るでしょうし、「ドビュッシー」の⑦、切なさの中にも暖かさが感じられる⑧、クラシカルな⑪などは、この時期にピッタリな優しいヒーリング・テイスト・トラック。

一方、ラテン感覚が華やかな⑤や「ドン・グルーシン」が書き下ろした⑨、初期の「リッピントンズ」を髣髴とさせる⑩は“動”「天野清継」のサウンドが堪能できます。

どの曲もハート・ストリングス(心の琴線)に触れる優しいサウンドで、
絵画や彫刻を思わせる芸術作品です。

但し、残念ながらこのアルバムは既に廃盤になっていますが、amazonでは入手可能ですし、中古CDショップでもたまに見かけますから、意外と簡単に手に入る様です。


さて、そんな「天野清継」・・・、
96年に「TAOS feat.AMANO」というユニットでして『Yuman's Dance』をリリース。打ち込みを取り入れたハードなエレクトリック・サウンドで新境地を開拓し、
2000年にリリースした『Book Of Colors』では、シンガー・ソングライターとして新たな一面を見せています。
現在は「COBA」「渡辺香津美」「葉加瀬太郎」「平井堅」「夏川りみ」など、多数のアーティストのコンサート・ツアー、レコーディングに参加する一方で、テレビやCFの音楽製作も手掛け、2003年には、通算7枚目のアルバム『Navajo Trail』をリリースし、好評を博しているとか。

ガラス細工の様に繊細かつ暖かく、
そして印象派アートの様に優しい彼の音楽を是非とも堪能してください。


ガラスの少年って・・・どんな少年?? 
    ↓

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コメント
懐かしいなぁ
メチャ ローカルな話で恐縮ですが、以前新宮駅の近くに和白工場があったころよく遊びに行っていました。当時はそんな有名な所とはつゆ知らず。有志の方で再開されたとは聞いていたのですが、今は福津市にあるんですね。私が子供のころは何処の家にも飾ってあって一家に5,6個マルティグラスって感じでした。
♪karさん。
早速のコメントありがとうございます!
そうそう、和白に工場があったみたいですね。
99年に閉鎖されて、2000年に復活して今は津屋崎にあります。
私も今回初めて知ったんですが、昔はどこの家庭にもあったんですねー。
それだけ福岡県人に愛されていたってことなんですね☆
ずっと残って欲しい工芸品です!
ピースライト
いやぁ、紛れていました、天野清継。このブログを見て、そういえば持ってるはずだけど、ここ10年くらい聴いてないなぁ、誰かに貸しっぱなしかなぁ、と思って捜したら…ありました!“AZURE”と“Branche”!!
懐かしいなぁ。早速聴いてみます!持っていてもこの有様、情けないやら、嬉しいやら(?)
こんなこともあるのですね。
でも、最近聴きたいなと捜している“イザベラ・アンテナ”の3枚のアルバムは一体どこへ行ってしまったんだろう!?
♪KENNYさん。
紛れてましたか(笑)?
私も実はふとしたきっかけで久々に見つけて、
昔聴いていたよりも感動が大きかったので早速アップしちゃいました(笑)。
このアルバム聴くと煙草が吸いたくなるのは、
やはりCMのせいでしょうかねー。
「ANTENA」も是非探してみてくださいね!
早速ですが…
聴いてます。
いやぁ、ホント懐かしい。
そのアレンジも懐かしいしフレーズも懐かしい。
間違いなく10年間は聴いてなかったです。
バーボンのオンザロックスをお気に入りのバカラのロックグラスでダブルで飲みながら聴いてます。
また今夜は長い夜になりそうですよ!お蔭様で!!!
やっと、曲のことでコメント出来ます!「Azure」よく聴きましたよ~。友達が作ってくれた「Smooth Guitar」CD集の中に入っていたんですよ。私の大好きな「だったん人の踊り」の曲だったので嬉しくって何度も何度も聴いていました。
オケでいつ日かヴァイオリンで「イーゴリ公」を弾きたい。オペラも素晴らしいんです!あの曲は「Stranger in Paradise」ってポピュラー曲にもなっていますよね。
みゅーさん、こんばんは。「Azure」、好きですよ~。
ピースの香りも私は好きでねぇ。
まさにこの人の音はガラス細工のようで美しい。
たまにこれを聴いて寝ようかな。
繊細で優しいみゅ~さんこそがガラスの少年だったのでは?
聴いたことがあるのは
"navajo trail"だけですが、こちらもバラエティーに富んだ曲調で、リラックス&楽しめるアルバムです。

イケメンギタリストらしいですね、早く聴きに行かなくっちゃ!^^
♪KENNYさん。
おー!早速お楽しみですか?
久々に聴くと懐かしさと共に新しさも発見できますよね☆
10年は長すぎする感じもしないでもないけど(笑)。
こんな美味しい音楽聴きながらのバーボンは、さぞかし美味しかったでしょうねー!!


♪risaさん。
音楽の事じゃなくてもコメントお待ちしてますよ(笑)!!
risaさんはバイオリンされるんですか?
すっげー!!
私・・・こんなに音楽が好きなのに楽器と名のつくものは全く出来ないんです(汗)。
できるのは・・・リコーダーぐらいかな(笑)。
ギターもピアノもゼンゼン弾けません。
「イーゴリ公」というオペラ・・・見たことないんです(笑)。
でも音楽だけは知ってて、このヴァージョンを聴いた時は、全く違う印象を受けて驚いたのを覚えています。
またコメントくださいね!!


♪祥さん。
祥さんも「Azure」好きなんですか?
これ本当にいい曲ですよねー。

>ピースの香りも私は好きでねぇ。

・・・ん?もしや昔の男が吸っていたとか(笑)??
ちなみにわたしは労働者の煙草と言われている「ハイライト」ですけど(笑)。

>繊細で優しいみゅ~さんこそがガラスの少年だったのでは?

・・・う~ん・・・それは絶対に違うでしょう。
どちらかと言えばギャーギャーうるさい「カラスのおっさん」かも(笑)。


♪a tempoさん。
『navajo trail』も実はこっそり好きなアルバムです。
デビュー作以来、あまり取り上げられない彼ですけど、才能はピカ一ですよねー。
そうそう、デビュー当時はまだ若かったし「イケメン」だったんですけど、
今はイイカンジにお年を召されてステキな男性になられております。

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